2024年5月24日
台湾の政治①
今回は 『台湾の政治』 について触れたいと思います。
台湾の政治は非常に複雑で、簡単には説明ができませんが、
分かりやすいところから書いていきますね。
5月20日に台湾の大統領が新たに変わりました。
政権の党自体は従来の民進党から変更は有りませんが、
蔡 英文總統 から 賴 清德 總統へ変わりました。
この交代式の2日前の5月18日には、
台湾の国会である立法院では
野党と与党(民進党)の議場での乱闘騒ぎがありました!
詳細は控えますが、
野党が無理やり改正法案を通そうとした背景があります。
▼引用元
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/92c25c340447c83b0fe86e694505f5ce6855c55d
個人的な印象ですが、
台湾の国会では数年に一回はこのような乱闘が起こります 笑
台湾では政治に関してはとても敏感な問題です。
また、非常に熱心です。
2024年1月に行われた大統領選挙の投票率は
約71%だそうです。
一方で日本国会議員選挙の日本の投票率は
約55%です。
台湾と20%も異なりますね。
※日本の投票率
▼引用元
https://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/news/sonota/nendaibetu/
台湾では、 立法院 と 行政院 の
2つの機関に分かれています。
政党に関しては、民進党、国民党、民衆党と
大きく分けて3つです。
民進党は2016年から現政権の運営を行っています。
2000年~2008年:民進党
2008年~2016年:国民党
2016年~:民進党
上記のように、民進党になったり、
国民党になったりと大きな動きが激しいです。
勢力図的には下記のようなイメージになります。
従来の政党では、
両極端の選択になってしまう懸念もある為、
2024年1月の選挙の時に頭角を現したのが
『民衆党』です。
ここの党首は前台北市長が担っており、
若者世代からとても多くの支持を集めています。
また、今回この民衆党が国政に加わることにより、
法案可決に於いても非常に重要な役割を担っています。
見て分かるように、もし野党同士が協力したら、
現政権は変わります。
そして、上記で書いたように
民衆党の影響力が大きくなるという理由がこちら。
民衆党が民進党か?国民党か?
どちらにも都合がよく味方になることができるということです。
メディアも民進党寄り、国民党寄りとはっきり分かれます。
なので、両方のメディアの報じ方を見ることで、
真実は何か?と自分なりに解釈できます。
その政党の背景には何が付いているか?
支持政党を表明すると何が起こるか?
政権が変わると何が起こるか?
それらの政治リスクも考慮して
台湾ビジネスは考えて、動かねばなりません。
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